"あまあま"な生活日記

「食」と「自分」に厳しく生きたいブログ初心者。

「思考力」を身に付けるための必読書:「思考の整理学」外山滋比古 著

周りの人や発言に流されて

生きてきた私のお勧めの本でも

紹介します。

 

 

ちくま文庫外山滋比古著の「思考の整理学」です。

 

 

ベストーセラーになっているので

広く知られてます。

 

 

やはり思考をすっきりさせて

自分の意見をスッキリさせたりするのは

重要なスキルですからね。

 

 

私が浪人生の時に

数学の予備校講師は、

「数学の問題に1つ1時間考えるのは当たり前」

と言ってました。

 

 

よく考えたら

「とりあえず1時間考える」といっても

「1時間考える方法」が間違ってたら

 

 

何も良い方向には

赴かないものなのです。

 

 

だから思考する過程を知り、

それを納得する必要があるのです。

 

 

そこで自分が推奨する本は、

予備校学生時代に読んで

私の進路に多大な影響をもたらしました。

 

 

この本を読んで、

やみくもに悩むことや考えたりすることに

プロセスがあることが理解することができました。

 

 

あとは、思考の仕方が

一般化されて書かれています。

 

 

解釈するのが難しいかもしれませんが

一般化されたプロセスと具体例をあてはめて

解釈をしていけば何ら難しくはありません。

 

 

思考力があるのは

勉強のできる奴だけっていう常識を覆します。

 

 

発想を考え付くのも

個性が強い人だけではないということを

理解することができます。

 

 

「数学の問題が解けない」

「思考力が足りない」

「発想力がない」

 

 

そう思い悩む人には、

ぜひとも読んでほしい良書です。

 

 

私がこの本が好んで読むのは、

思考の仕方が一般化・体系化されているということ。

 

 

「こんな私が○○しただけで

3か月で△△になりました」

 

 

といううさん臭さがない。

 

 

咀嚼して考え直すのは

難しいかもしれないけれど

 

 

一般論を読んで、

具体例を思いついて

それを自分の言葉でまとめる。

 

 

私たちが生活して目のあたりにするのは

情報から「こういう現実があるのだ」

と知ったりする。

 

 

でもその情報から得られる現実性には

2つの種類があるということだ。

 

 

1つの現実というのは、

問題として現代の枠の中に当てはまらず

一つのカテゴリーに当てはまることがない。

 

 

だからこの現実を理解するには、

カテゴリーだけでなく

「解釈」(=行動)を起こしていかないといけない。

 

 

2つ目の現実というのは、

観念上の世界であり、学問上の世界である。

映像もこの世界にあてはまる。

つまり現実性が希薄なのだ。

 

 

テレビで得られるニュースを

他人ごとだと思う時点で

「思考力があるのか」

「思考力がないのか」が

分かってしまうのである。

 

 

そこで私が高校生のときに

聞いた話をたとえに挙げると。

 

 

地理の授業で

シンハラ人とタミル人の

スリランカ内戦について習ったりして

「宗教の違いで紛争とか起きやすいなぁ」

ぐらいの認識だったが。

 

 

スリランカ内戦の時期に

コロンボに住んでいた帰国子女は

内戦により自殺した友人をもつ。

 

 

その友人というのは、

弟の復讐のために戦地に向かい

敵兵を見事に殺した。

 

 

内戦から帰って2年後に彼は、

己の心を殺し、銃を口に入れて死んだ。

 

 

大切な友人をなくした帰国子女の話を

胸があつくなった。

 

 

学問だけの話じゃない。

宗教の話だけじゃない。

 

 

この現実を知って、

日本にいる私たちは

何気ない「平和」に甘んじすぎだと。

 

 

広く周りを見ても

狭い範囲のことも見る。

 

 

それこそが

本当の思考力だと考える。